お取り扱い
焙煎小屋 風舎さんの思い
焙煎小屋 風舎
住所/宮城県遠田郡涌谷町三十軒屋敷添125
電話/0229-32-1522
禾食やのかたち
それから十数年。禾食やをはじめるにあたり、まず店頭に並べようと決めたのがキッシュだった。「この土地で料理を提供する意味を考えたとき、ここで生まれ育った子ども達に『本物の味』を経験させてあげることではないかと」
将来、故郷を離れてきっと美味しいものにであうだろう。けれどそこで「うちの田舎にも美味しいものがあったな」と誇りに思えたなら。かくしてシェフの「密かな野望」に満ちたキッシュ、そしてタルトを二本の柱として禾食やはオープンした。
自家製野菜を一番美味しい時期に盛り込む。バターやチーズ、生クリームやベーコンなど、良質なものを惜しみなく使う。キッシュに入れるエビや帆立はゴロッと大きく、合わせる野菜は一種類だけ。それぞれが引き立て合い、型の中で料理として完成するように。タルトに入れる果物も、熟させ具合やカットする大きさはもちろん、皮ごと使う柑橘類やプラムは皮を下向きで詰めるか、上向きで詰めるかにまでこだわる。
三日がかりの台作りにはじまり、材料一つ一つの下ごしらえ、型に具材を入れてから焼き上がりまでの幾多の工程…。営業日は週に二日でも、厨房では毎日のようにシェフが細かく丁寧な作業を続けている。その手間と情熱の結晶ともいえるキッシュとタルト。手土産でもらった味が忘れられず買いに来たという人や、イベント会場で一切れ買って、数時間後に再び訪れる人もいる。「お客様の『美味しかった』『本物だね』という声は本当にありがたい。励まされ、支えられています」
禾食やにとって、キッシュとタルトはまさに屋台骨となった。「本物の味」は着実に広まり、食卓で親から子へ伝えられ、やがてこの土地に欠かせない味になる。
禾食や
イタリア伝統野菜栽培と米づくりのかたわら、
キッシュやタルトなどイタリア総菜を販売している。
住所/宮城県遠田郡美里町北浦字道祖神16-2
電話/0229-34-3865
www.kajikiya.com
www.kajikiya.base.shop
上杉りんご園
りんごそのものを味わう無添加ジュース
美味しいりんごジュース=甘いだけ、とばかり思っていました。上杉りんご園のジュースを口にした時、全て覆された記憶を今でもはっきり覚えています。
宮城県大郷町でりんご農園を営む上杉一乃歩さんは上杉りんご園の三代目。三十年以上前に祖父が始めたりんご園を七年前から継いでいます。土壌には当初、近隣の牛舎の肥やしを使用していたそうで、現在でも化学肥料は一切使わず、堆肥を使って丁寧に土作りをしながらりんごを育てています。
りんごの品種は“秋映”“シナノゴールド”“ふじ”の三種類をメインとし、全十種類ほどのりんごを育てています。今では総数850本ほどのりんごの木があるそうです。
春、りんごの花が咲くと、一つの花芽から五つ咲く花の中心の一つを残して、周りの四つの花を摘む「摘花」という作業を行います。約一ヶ月かけて八割の花を摘み、その後、不要な実を選るとりんごの「実」になれるのはたったの一割。台風や、猛暑による影響もあり、それを乗り越えてやっと収穫することができます。
収穫の最盛期は10月上旬~12月中旬。寒暖差が出てくる時期のほうが美味しくなるため、収穫するタイミングも重要。樹の上で完熟したものから順番に収穫し、一番美味しい状態でお客様へ届けたいと考えています。
一大産地と違って市場に出回らない宮城のりんご。見た目も大事だけれどそれ以上に味にこだわっていて、食べて美味しいりんごを作ることを大切にしているそうです。 とれたてのりんごは、甘くてジューシー。みずみずしさの中に程よく酸味もある、とても美味しいりんごでした。
このようにして作られた無添加のりんごジュース。数種類の品種を皮ごと絞っているので、甘いだけではなく、りんご全体を味わうかのような、素材を感じるりんごジュースです。
上杉りんご園
有機肥料を使い葉摘みをせず、着色は太陽からの木漏れ日のみ
自然の力から生まれた当園のりんごを一度食べてみてください。
住所/宮城県黒川郡大郷町中村字北浦51-6
電話/022-359-2675
www.uesugi-ringo.jimdofree.com
M Pantry
MIYAGI, MATSUSHIMAの頭文字Mと、食の貯蔵庫Pantryから名付けた店内には、
宮城県自慢の牡蠣を使用したオイスターソースや、郷土のお惣菜「しそ巻き」、
皇室献上実績のある東松島市大曲浜産の初摘みのりなど80品ほどの商品が並ぶ。
住所/宮城県宮城郡松島町松島字仙随10
電話/022-349-5141
www.mpantry.jp
teteria
Assam ORTHODOX
インド:アッサム地方の紅茶。しっかりとした渋みと後味に甘い余韻を残します。綺麗な赤色が印象的なアッサムティーのフルリーフはわたしたちが愛してやまない紅茶であり、みなさんにも飲んで頂きたいと強く思っている紅茶です。日常のあらゆるシーンに。食事ともお菓子とも紅茶だけでも。teteria始めにぜひ。
teteria
お湯をそそぎさえすれば数分で完成する紅茶という飲み物。
シンプルといえばこの上なくシンプルですが、とても深い魅力を持っています。
もちろん 紅茶とその時間は日常の事なのですが、特別な時間とも感じています。
例えるならば、テーブルの上の小旅行です。
住所/静岡県沼津市本字松下七反田912-10
電話/055-928-4818
www.teteria.shop-pro.jp
クラフトマンの掌
6,050円(税込)
sakura no ma にて販売しております。
白田のカシミヤ
人の手で操る「手横編み機」でカシミヤニットを作り続ける工房が宮城県加美町にある。
「有限会社シラタ」。
データ入力さえすれば、後は機械にお任せ。
こんな「自動機」が一般的な時代で、あえて時間も労力も掛かる「手しごと」を続ける同社。
オリジナルブランド「白田のカシミヤ」は、とろけるような柔らかさで体と心を包み込む。
求められる集中力と根気。
「晩御飯のおかずなんて考えてたらダメ」
船形連峰を一望でき、側を鳴瀬川が流れる。自然が身近な場所にシラタの工房はある。訪れたのは連日三十度超えの盛夏。エアコンが効いた室内で、カシミヤのセーターやカーディガンの制作が進められていた。
「ウチに取材に来られた方皆さんに体験していただいています。わたしたちのことが伝わる一番の方法ですから」と代表の白田孝さん。カシミヤのマフラー作りに挑戦させてもらった。まずは「編み」から。〝先生〟の菅原貞子さんは、シラタの前身「ムサシ」に十五歳で入社し、以来四十六年間、手横編み機を操り続ける「編み子さん」。
編み機のハンドルを左右にスライドさせる。「これを百回繰り返して」と貞子さん。少しでも雑念が入ると数が飛ぶ。「この仕事は集中力が大切。今晩のおかずなににしようかな、なんて考えてたらダメ」と笑う。
ニット作りの工程は、大別して「編み」「縫製」「二次加工」の三つ。編みあがったパーツを専用の機器「リンキング機」で縫製し、糸の始末をしたら毛織物専門の洗いをかけて風合いをだす「縮絨(しゅくじゅう)」へ。ボタンやブランドネームなどを付ける二次加工ののち、検品、アイロン掛けなどを経てようやく出荷へ。
縫製はミシンで布地を縫うのとは大違い。剣山のような細かい針に編み目一つ一つを入れ込み、糸を通して繋ぎ合わせる。とても細かい作業だ。
「根気が要りますが、黙々とやる作業は嫌いじゃありません。あっという間に時間が過ぎます」と明るく語るのは、縫製担当で工房の最年少二十一歳の小林あかりさん。
ここ数年、「白田のカシミヤ」のクオリティーやポリシーに惹かれ、他県から移住してまで入社を希望する職人が増えている。あかりさんもその一人。テレビで知り、山形の高校を卒業すると同時に入社した。
あかりさんと同期の「編み子さん」五十嵐和世さんも移住組。「一本の糸が織りなすニットは職人としての生き方やチームワークの大切さを教えてくれる」。岩手出身の米津真美さんは東京からIターンし、数カ月前に入社したばかり。「お金を稼ぎ消費するだけの東京の生活と違い、一からものを作り上げていくことに充実感を得ています」と話す。
技の継承、
しっかりと。
電気に頼らず人の手で操る手横編み機。現役で活躍しているところは全国でも少なく、同じく手動のリンキング機をともに使いこなせる職人も減っている。二次加工やメンテナンスを担当する横堀輝代さんはムサシ創業時からのスタッフで、かつてはリンキングの名人として活躍した。一時、孫の世話で会社を離れることになり、輝代さんの技を引き継ぐべく入社したのが中川美和さん。「一年後には輝代さんが辞めることになっていたので、時間を無駄にできないと必死で教わりました」。輝代さんから美和さん、そしてあかりさんへ。技の継承がここでは確かになされている。
この日、糸始末を担当していた佐々木静誉さんは入社六年目。特殊な針を使い、縫い合わせ部分の始末をする。「目立たないように〝隠す〟作業ですね。衿と身頃を繋ぎ合わせる部分の縫い目は首に触れるところだから、(糸の始末部分が)当たらないように気をつけています」
仕上げや検品作業をこなす小川由美さん。出荷前の最終工程だから厳しく目を光らせる。メンテナンスの受付も担当し、お礼の手紙やメールを目にすることも多い。「ニットを通じて、人との温かなつながりが感じられる仕事です」
自分たちの仕事を「チームでひとつのものを作っているからね、だれが欠けてもできない」と貞子さんは語る。数々の行程と人の手を経て出来上がる、「白田のカシミヤ」。今年もたくさんの人たちの体と心を温めてくれるはず。
白田のカシミヤ
夏はコットンやリネンのアイテムを制作・販売。オンラインショップのほか、各地のセレクトショップ、百貨店のポップアップショップなどで購入できる。メンテナンスは汚れやほつれ、穴などを直し、専門の洗いをかけて風合いを取り戻す。「たくさんの穴やホツレがあっても修理に戻ってきたものを見ると、どうにかしてあげたいと思うの」と担当の輝代さん。わが子のように愛情を注ぐ。
有限会社シラタ
住所/宮城県加美郡加美町字穴畑53
電話/0229-63-8055
http://shirata-cashmere.jp
最終目的地は温泉場。 たまには宿泊しながら緩く活動中。
東鳴子温泉 旅館大沼
www.ohnuma.co.jp